【パーソナルトレーナー必須】CPR&AED講習に行ってきました【レポート】

横浜反町パーソナルジムBANANA FITNESSのバナナ伊藤です。CPR&AEDの講習に行ってきました。

CPR&AEDをざっくり説明すると、呼吸や心臓停止の復帰、のどが詰まり呼吸困難の介助、ケガの応急処置(止血、固定など)の知識・技能を学ぶ資格です。

CPR&AEDは、人命救助に関わることなので、少しでも多くの人に興味を持って貰いたい想いがあり、講習会のレポートを書きました。

【目次】

  • 救命率が約2倍!胸部圧迫!
  • 救命率が約6倍!AED!
  • AED使用率たったの4.2%
  • 救急車の到着「約8分
  • 【お餅で死亡】2年で661人
  • 止血帯ターニケット
  • アレルギー処置のエピペン
  • 【コロナ渦】人工呼吸は省略
  • パーソナルトレーナー必須の理由
  • MEDIC First Aid

救命率が約2倍!胸部圧迫!

1分間100〜120回ペースで胸部が5cm程度に沈む力で圧迫します。肘を伸ばした状態で、体重をのせて押し込みます。

命には変えられないので、ケガを恐れずに強く圧迫することが大切。胸骨圧迫をするとしないのでは、救命率が約2倍も変わるそうです。※参考:日本AED財団

救命率が約6倍!AED!

心臓の突然死で亡くなった方は、1年間で約7.9万人とされており、なんと1日に約200人(7分に1人)になります。

胸骨圧迫に加えて、さらにAEDを使用すれば救命率が約6倍になるそうです。※参考データ:総務省消防庁:令和3年版救急・救助の現況

AED使用率たったの4.2%

上記データからAEDの有効性がわかりますが、実際に心肺停止の現場でAEDが使われたのはたったの4.2%。※参考:日本AED財団

人命にかかわることなので、もっとCPR&AEDを学ぶ環境を作るため、まずは義務教育のカリキュラムに入れたら良いのにと思います。毎週、練習していたら、医療従事者でなくとも対応能力がもっと向上するはずです。

救急車の到着「約8分

日本では、119番通報から救急車の到着までに平均8.7分 *かかるそうです。※参考:総務省消防長データ

現在の救急車の状況は、コロナの影響で到着の時間が不明だったり、全く来なかったりするそうです。

心肺停止の場合、1分経過ごとに7-10%ずつ救命率が低下し、10分後にはほぼ助かる可能性が低くなるため、このデータから現場にいた人の迅速な救助の重要性がよりわかります。※参考:AHA(アメリカ心臓協会)ガイドライン2005

【お餅で死亡】2年で661人

写真は「腹部スラスト法」の訓練です。食べ物がのどに詰まり、気道が狭くなって呼吸困難になった方を介助する方法の1つです。

日本では、よくお年寄りの方がお餅をのどに詰まらせてしまうことがあります。2018~2019年までの2年間では661人が亡くなっているそうです。※参考:消費者庁データ

実際デモで練習しましたが、難しかったです。対処できるようになりたいですね。

止血帯ターニケット

写真は止血帯ターニケット。包帯よりも巻き付けが楽なので、医療従事者ではないバナナ伊藤でも簡単にできました。

忘れもしない大学バスケ6大学リーグ戦帯同の際、かなりの大量出血した選手の応急処置に負われて苦戦をした実経験から、止血対策の重要性を身に染みています。

値段はピンキリで、取り敢えずは¥4,000くらいのものを購入して、バナナ救急箱に入れて置こうかなと思っています。

アレルギー処置のエピペン

そばアレルギー、ハチに刺されて発症するアナフィラキシー(アレルギー反応:重症だと呼吸困難や意識障害)を抑える注射薬です。

通常は太もも外に刺すのですが、その理由として太ももは筋肉が多く太い血管や神経から離れており、傷をつける危険リスクが低いから。

【コロナ渦】人工呼吸は省略

近年コロナの影響によって、感染予防の観点から心肺蘇生法の1つである「人工呼吸」を省略する形になりました。

だだし、胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせた方が救命率が高くなるため、可能であればやった方が良いそうです。

パーソナルトレーナー必須の理由

CPR&AEDは人命救助にかかわるため、それが保有する1番の理由になりますが、パーソナルトレーナーの場合は仕事面でもう1つ重要なことがあります。

パーソナルトレーナー関連の資格を取得あるいは、保有するためにCPR&AEDが義務つけられています。

代表的な団体を挙げるとNSCA,JATI,NESTA,AFFA,NASMなど、どの団体も資格取得&保有維持するためCPR&AEDが必須です。

大手フィットネスクラブにおいては、CPR&AED保有していないと知識・技術・経験があったとしてもパーソナルトレーナーとして契約ができません。

※以前お世話になっていたコナミスポーツクラブは、CPR&AED講習会を受けないと社員・パート関係無しでスタッフとして現場に立てません。

MEDIC First Aid

CPR&AEDの講習会は、赤十字・消防庁などの団体が主催しています。バナナ伊藤は、恩師(特に運動生理学)である都鳥さんがインストラクター登録しているMEDIC First Aidというアメリカの団体で認定をいただきました。

都鳥さんは、パーソナルトレーナーという言葉が日本に浸透する以前からパーソナルトレーナーとして活動しており、トレーナー育成する専門学校の講師、総合格闘技PRIDEの元ジャッジなど多彩な経歴の方です。

わからない、できない人の気持ちを考えて説明やインストラクションをしてくれるので、いつもわかりやすいです。腰が低くて謙虚で尊敬しているトレーナーの1人です。今回もご丁寧なご指導に感謝しています。

CPR&AEDは、人の命を救える大切な知識・技術なので、突然に処置することになっても慌てず対応できるよう日頃からイメージしていきます。また定期的に更新していきたいと思います。

BANANA FITNESS

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